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AIで自社ツールを内製する時代?税理士が話題のClaude Codeでアプリを作って見えた可能性と注意点

こんにちは!税理士の髙橋優介です。

最近、AIの進化には目を見張るものがありますが、ついに「プログラミングを知らなくても、日本語で話しかけるだけでアプリが作れる」という驚きのツールClaude Codeを体験しました。

「エンジニアを雇うほどではないけれど、自社専用のちょっとした計算ツールが欲しい」

そんな経営者の方々の悩みを解決するヒントがここにありました。
今回は、私が実際にアプリを作成した体験記と共に、経営の視点から感じた可能性とリスクを正直にお伝えします。

今回私が挑戦したのは、AIツール「Claude Code」を使ったアプリ開発です。

これは、Anthropic社が提供する「日本語の命令を理解して、自動でプログラムを書いてくれる開発パートナー」のようなツールです。

環境構築から「デプロイ」まで:かかった時間と手順

実際に、シンプルなタスク管理アプリ(TaskManager)をインターネット上に公開するまでにかかった時間は以下の通りです。

工程 所要時間 内容
環境構築 約2時間 VS CodeやDockerなどのツールを揃える準備段階
アプリ作成 約10分 Claude Codeに「タスク管理アプリを作って」と依頼するだけ
デプロイ 約2時間 作成したアプリをインターネット上に公開する設定

環境構築や公開作業でいくつかエラーが発生し、その解消に時間は取られましたが、肝心の「アプリの中身を作る」作業自体はわずか10分程度で終わってしまいました。
また環境構築は一度構築してしまえば次回もそのまま使用できるため、2回目からは環境構築にかかる2時間は不要になります。

「デプロイ」とは?作成したツールを世界に公開する仕組み

聞き慣れない言葉かもしれませんが、「デプロイ」とは、自分のパソコン内だけで動いていたアプリを、サーバー(今回はRenderというサービスを利用)へアップロードし、URLを知っている人なら誰でもアクセスできる状態にすることを指します。


AIの実力を体感していただくために、私が作成したアプリを公開します。ぜひ触ってみてください。

作成したタスク管理アプリはこちら(Task Manager)
※初回起動時はロードに時間がかかる場合があります。

【ご利用上の注意と免責事項】
・本アプリは検証用のプロトタイプです。ログイン機能がないため、入力したタスクは全ユーザーに共有されます。個人情報や機密情報は絶対に入力しないでください。
・無料版サーバー(Render)を利用しているため、一定期間(90日程度)経過後はアクセスできなくなる可能性があります。
・本アプリの使用によって生じた、いかなる損害についても当事務所では一切の責任を負いかねます。あらかじめご了承ください。


    実際に手を動かしてみて感じたのは、「自社独自のニッチな業務」や「計算ロジックが明確なツール」とAIの相性は抜群だということです。

    「既製品」では届かない自社固有のちょっとした業務効率化

    世の中には便利なSaaS(クラウドサービス)が溢れています。しかし、それらはあくまで「どこの会社でも共通する汎用的な業務」の効率化を目的としています。「この工程だけは自社特有のルールがある」「この独自のExcel集計だけが自動化できない」といった、既存のベンダーサービスでは手が届かない“隙間”の業務こそ、AIによる自社専用ツールの活躍の場ではないかと感じました。

    法人税や相続税など、納税シミュレーションとの抜群の相性

    例えば、次期の納税予測シミュレーションや、相続税の簡易試算などは、アプリ化に非常に向いているように思います。
    従来Excelでも可能ですが、専用のUI(操作画面)を持つアプリにすることで、入力ミスを防ぎ、より直感的に結果を表示できます。
    また、マネーフォワードや申告書作成ソフト『達人』といった会計データ・申告ソフトとの連携を図れば、リアルタイムで試算することも実現できるでしょう。

    打合せの質を変える「スピーディーな試算」

    お客様との面談中に「この場合の金額はどうなるかな?」といった場面で、アタフタしながら慌てて試算する、または持ち帰って次回の面談時に、、、と繰り越してしまった経験はありませんか?
    事前にシミュレーション計算用の簡易アプリを作成しておけば、打ち合わせ中にその場で数字をいじりながらスピーディーにディスカッションを深める。そのような使い方もできそうな予感があります。


    一方で、手軽に作れるからこそ、機密情報を扱う身分の私としては見過ごせない課題も浮き彫りになりました。

    セキュリティと脆弱性:誰でも作れるからこその危うさ

    今回、AIのおかげで驚くほど簡単にアプリが完成しましたが、同時に強い危機感も覚えました。
    プログラミングの知識がないままアプリを公開することは、「鍵のかけ方を知らないのに、金庫を道端に置く」ようなリスクを孕んでいるからです。

    • 脆弱性の見落とし
      AIは「動くプログラム」を作るのは得意ですが、ハッカーなどの攻撃を想定した「鉄壁の防御」を完璧に施してくれるとは限りません。

    • 情報の垂れ流し
      適切なアクセス制限の知識がないまま作成すると、本来社内だけで見るべきデータが、URLを知っている第三者から丸見えになってしまうリスクがあります。

    • 悪用の踏み台
       セキュリティ対策が不十分なアプリは、外部からの攻撃の拠点(踏み台)として悪用され、結果として自社が加害者になってしまう恐れすらあります。

    「とりあえず動くから大丈夫」という安易な判断は、機密情報を扱うビジネスにおいては命取りになりかねません。
    「機密情報を扱わない」または「ローカル環境(自分のPC内)だけで使う」といった割り切りが、現段階では賢明かもしれません。

    計算ロジックの正しさを誰が保証するか?

    AIはとても便利で、頼もしい相棒のように動いてくれますが、結果に対する責任までは取ってくれません。
    「アプリが導き出した計算結果が、本当に現行の税法やロジックに基づいているか」。この最終的な検証ができるのは、やはり人間だけです。
    実際にAIで作ったアプリを実務で運用するには、計算ロジックの正誤を判定できる程度の知識や、検証プロセスが不可欠です。


    • Claude Codeを使えば、非エンジニアでも短時間でアプリの核を作れる。

    • シミュレーションツールの内製は、経営判断のスピードアップに大きく貢献する。

    • セキュリティ対策と計算ロジックの正確性には、専門家による検証と細心の注意が必要。

      AIによる自社アプリ開発についてご興味ある方は、当事務所またはお近くの専門家へご相談ください。

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    プリズム会計事務所の代表税理士。ITに強い税理士を目指し、基本情報技術者試験にも合格している。趣味はゲーム。 経営者が安心して経営に集中できる環境作りを全力でサポートします!

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